QRコード
ホーム > 婦人科 > CIN外来
CIN外来


「CIN」とは子宮頚部上皮内腫瘍 Cervical Intraepithelial Neoplasia をさし、「進行子宮頸がん」に至っていない状態を意味します。前癌状態と位置づけられており、注意が必要な状態にあります。しかし、程度によっては経過観察のみでよく自然治癒することもあるため病気に対する理解、組織の診断が大切な疾患です。
当院ではコルポスコープ検査(子宮膣部拡大鏡)、細胞診、必要に応じて行う検査等を組み合わせた専門外来を個別に設け専門医師による継続診療を行っています。
また、独自にCINに関するパンフレットを作成し患者様に説明し病気に対する理解を深め、継続した検診を促しています。近年、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス Human Papillomavirus)感染の存在が重要視されています。これまでの研究において、HPV検査と細胞診を組み合わせた検診が最も有用であるとされています。
すでに海外ではこのシステムが導入されていますが、日本において一般に普及されたシステムとはなっていません。当院では、経過観察の中にHPV検査を取り入れることで治癒予測を行っています。


CIN説明画像

【対象】

・「子宮頸がん検診」で異常を指摘されたことがある方
・以前に「膣部びらん」「子宮頚部異形成」等で治療(レーザー治療、円錐切除等)を受けたことがある方
・CINに関するセカンド・オピニオン
・治療だけを目的とする紹介(必ず紹介状を持参してください)

【検査】

毎回実施
細胞診(子宮頸膣部・子宮頸管細胞診)、コルポスコープ検査(子宮膣部拡大鏡)
初回時・必要時
組織診(ねらい生検)
治癒確認・再発の予測においてのみ実施
HPV検査:自費 5,400円(希望時)

【診療担当】

 小田 隆司   [(水)・(金)・(土)16:00~18:00]※金曜日は第2~5のみ



当院の管理方針
≪扁平上皮系異型≫  squamous cell atypia
CIN1 軽度 異形成   Mild dysplasia ・4~6ヶ月ごとの経過観察
※ 細胞診でクラスⅠまたはⅡが続けば6~12ヵ月ごと
※ 細胞診異常が1年継続した場合、再度組織診を実施
CIN2 中等度 異形成 Moderate dysplasia ・3ヵ月ごとの経過観察
※ 細胞診でクラスⅠまたはⅡが続けば6ヵ月ごと
※ 組織診異常が1年継続した場合、再度組織診を実施
※ 関連するHPVのタイプ(HPV16型・18型)によっては早めの治療をお勧めします
CIN3 高度 異形成   Severe dysplasia ・現在妊娠のない場合は治療をお勧めします
上皮内がん   Carcinoma in-situ ( CIS ) ・現在妊娠中の場合は出産1年後をめどに治療考慮
※ 経過観察を希望する場合、2~3ヵ月ごとに検診
≪腺細胞系異型≫   glandular cell atypia
腺上皮系 異形成 ・検査を兼ねた治療をお勧めします
腺上皮内がん   adenocarcinoma in-situ ・治療が必要です。病変が非連続性となることがあり、
深めの円錐切除が必要となることがあります


治療意義(目的)

1.子宮を残す(機能温存)
2. 病巣の除去(治療)
3. 診断の確定(検査)⇒ 追加治療を必要としないか


子宮頚部切除術(LEEP)
手術特徴 LEEP切除法/高周波電気メス切除法による頚部切除(円錐切除)
全身麻酔(麻酔科医師による)
日帰り(基本)
入院期間と手術費用 【日帰り入院】 約45,000円程度    (自己負担(3割))の概算
【1泊入院】  約50,000円程度    (自己負担(3割))の概算
治療後の管理 術後10日目ごろより消毒を1週間に1回程度(約1ヵ月間実施)
術後3ヶ月目から4ヶ月に1回の割合で検診
術後1年目でHPV検査(自費)をお勧めします
性行為 手術より6ヶ月間は必ず避妊してください
ただし、術後3ヶ月間は性行為そのものが禁止となります
妊娠の許可と妊娠中の管理 手術の術式にもよりますが、当院では特別子宮の出口をくくるような子宮頚管縫縮術(シロッカー 手術、マクドナルド手術等)が必要であるとは考えていません。
ただし、これまでの妊娠において子宮頚管の短縮、早い時期に子宮口の開大等で入院・手術が必要であった患者様では
妊娠の早期に予防的縫縮術を行うことがあります。かかりつけの担当医師にご相談ください。
治療を受けられた
患者様への注意事項
治療はあくまでも現状のリセットにすぎません。(体質まで治療することは不可能!)
治療後の検診で悪くなっていないことを継続して確認する(子宮がん検診、コルポスコープ等)ことは、
治療を必要とした患者様にとって治療をする以上に重要なことです!実際、治療(手術)が必要であった
患者様グループ(A)と経過観察のみで良いとされた患者様グループ(B)を比較した場合、Aグループの方が、
4倍発がんしているといった報告があり、術後も正しい経過観察が必要とされています。


PAGE TOPへ